メディアジャパン学園ブログ

Next blog
2008/01/06

読んでから観る?☆観てから読む?

 12月は定休日なしのピコットも、12月31日~1月2日の間、本屋としては特別長いお休みを頂きました。片付かない部屋をちょこっ・・・と片付けてお正月ということにし、3本揃ったら一気に!と思っていたロード・オブ ザ リングをいよいよ(というか、やっと、ですね)観ることに。・・・。ところが、意外と集中できません。美しい景色の中での魅力的な俳優たちの演技。映画の出来に不足なし。なのに、何だか心から楽しめません。すっぽりと物語に入り込めないその理由は、どうやら、物語を読んで自分の中に築いた「世界」と、映画に描かれた「世界」の違いを、無意識に微調整してばかりいるせいのようなのです。「ホビットたちの小屋は意外にインテリアが豪華」とか、「確かに人間とホビットでは、これくらい背丈が違うかも。」とか、「エルフの王が若すぎない?あ、不老不死だものね。」とかつぶやく頭の中の声が、映画に浸ることを邪魔するのでした。
 読んでから観るか、観てから読むかというのは、本好きの間でよく議論になりますね。宮崎アニメなどは、映画化と言えない位がらりと雰囲気が変わっているので、わたしは、それはそれで気楽に楽しんでいます。「原作を忠実に再現」しているロード・オブ ザ リングのような作品で、こんな風に引っかかってしまうということを、始めて体験しました。
 ちなみに、わたしの読んだ指輪物語は、暗くて怖くて寒くて、いつも空腹で、とてもつらいものでした。なんでこんな思いをしてまでと、ため息つきながら、止めるに止められず夜な夜な読んだものです。こんなことなら、寝そべってお菓子でもつまみながら観るDVDのほうがよかったかもしれないのに、それでも自分が不器用に築き上げたフロドたちの旅に愛着を感じる、読書と言うのは本当に理に適わぬものだと思います。

2 コメント
コメント一覧
  • 1

    やっぱり、読んでから観ても、観てから読んでも、どちらかには失望して、どちらかを好むということになってしまうんじゃないでしょうか?仕方ない・・・

    私の場合、『ハウルの動く城』は偶然DVDで見る機会があり、原作が気になったので、後から読んだことがあります。ピコットさんがおっしゃるように、この作品も原作と違うところもあって、映画と原作をあまり比較しないで、別のものを味わう気分で読めました。原作はさすがに原作だから、おもしろかったです。でも、やっぱり、最後には映画の方が私は好きだなって思ってしまいました。宮崎流の演出に引き込まれちゃいました~

    『エラゴン』はブームのときに読んで、去年映画を観ました。映画館まで行くほど期待していたのに、がっかりでした。ピコットさんの言葉を借りると、忠実に再現している映画の部類なのでしょうが、あまりにも圧縮して端折った感じで、原作を読んでない人にはストーリーさえ理解できないのではと心配してしまうほどでした。
    本の1巻分が映画の1本分くらいのペースで、作って欲しかったです。悲しいくらいに大雑把な展開でした。本の続編が楽しみです。

    続編といえば、『龍の棲む家』4巻に続くんですね~。やっと結末を読めると思っていたのに、ショック!でも、登場人物たちとのお付き合いが続くと思うと楽しみ。早く翻訳されないかな?

    また、お店に伺います。今年もたくさんの書籍を紹介してください。よろしくお願いします。

    by: みみみ, on 2008/01/10
  • 2

     どちらかには失望って、ほんとですよね~。(ため息)それなら自分の中に、満足100%の自前のお話を作れば良いのかもしれませんが、すると今度はきっと、それを誰かと共有したいという思いに駆られるでしょう。人間って、複雑!というか、面白い! 
     読み物も映画も、だから100%満足出来る、つまり微調整なしで陶酔できる作品に出会った時はすごく嬉しいですね。わたしの場合、本に埋もれたような暮らしでも、「この本に出会えてよかった!」と思える作品は年に1~2作。それでも読み続けたいのだから、本好きは幸せな病気です。(^^)

    by: ピコットです, on 2008/01/10
コメントを書く
お名前:

Email/URLを追加しますか? >> 追加
コメント: