読んでから観る?☆観てから読む?
12月は定休日なしのピコットも、12月31日~1月2日の間、本屋としては特別長いお休みを頂きました。片付かない部屋をちょこっ・・・と片付けてお正月ということにし、3本揃ったら一気に!と思っていたロード・オブ ザ リングをいよいよ(というか、やっと、ですね)観ることに。・・・。ところが、意外と集中できません。美しい景色の中での魅力的な俳優たちの演技。映画の出来に不足なし。なのに、何だか心から楽しめません。すっぽりと物語に入り込めないその理由は、どうやら、物語を読んで自分の中に築いた「世界」と、映画に描かれた「世界」の違いを、無意識に微調整してばかりいるせいのようなのです。「ホビットたちの小屋は意外にインテリアが豪華」とか、「確かに人間とホビットでは、これくらい背丈が違うかも。」とか、「エルフの王が若すぎない?あ、不老不死だものね。」とかつぶやく頭の中の声が、映画に浸ることを邪魔するのでした。
読んでから観るか、観てから読むかというのは、本好きの間でよく議論になりますね。宮崎アニメなどは、映画化と言えない位がらりと雰囲気が変わっているので、わたしは、それはそれで気楽に楽しんでいます。「原作を忠実に再現」しているロード・オブ ザ リングのような作品で、こんな風に引っかかってしまうということを、始めて体験しました。
ちなみに、わたしの読んだ指輪物語は、暗くて怖くて寒くて、いつも空腹で、とてもつらいものでした。なんでこんな思いをしてまでと、ため息つきながら、止めるに止められず夜な夜な読んだものです。こんなことなら、寝そべってお菓子でもつまみながら観るDVDのほうがよかったかもしれないのに、それでも自分が不器用に築き上げたフロドたちの旅に愛着を感じる、読書と言うのは本当に理に適わぬものだと思います。
