2008/09/18
本屋の職業病
お取引先保育園で仕事を済ませて玄関を出ると、向かいの自転車置き場に、1年生くらいの男の子が2人いました。
「前の自転車、よけてください。」
見知らぬ可愛い男の子たち。まるで、あなたにお願いするのは前々から決まっていたことだよというような、躊躇の無い態度です。勿論わたしも、「いいよっ!この中の自転車出すんだね。」と、足を止めました。前にあった大人用自転車を移動させ、中の子ども用自転車が、隣のと絡まりあっているのを離して、よいしょ!
「でも、まてよ?」
その時ふと、私の中に非現実的な思いが湧き上がりました。ファンタジーなんかの場合、主人公が疑いも持たず、頼まれた「何か」をするこんな場面で、封印していた邪悪なものを解き放つことになってしまったりすることがよくあるんだけど。・・・。
「でなければ・・・。」
うちの息子にご親切にと、とんでもなくハンサムなパパが現れる、あり得ない展開のユーモア小説か。
いやいや、私の住む現実世界では、勿論そんなことは起こるはずがありません。、「気をつけてね!」と自転車にまたがった後姿を見送ると、2人は「ありがとーございましたー。」と、去っていきました。当たり前だけど、普通の結末です。(^^)
大人の身でありながら、非日常世界との間を無意識に行き来するのは、これは恐らく本屋の職業病です。浴びるほど本の下読みをするのが仕事ゆえ、現実と非現実の境があいまいなのです。でも今の時代は、パソコン1台あれば、読まなくても仕入れが出来ますから、最近は必ずしも「読む」本屋ばかりではない様です。すると私のは、古い本屋の罹る職業病か?この症状のせいで、大人社会では不適応を起こすこともあるものの、まあまあ幸せな職業病と思っています。
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