怖いお話と読み聞かせの関係
子ども時代の赤毛のアンのお話の中に、腹心の友ダイアナと空想ごっこにのめり込み、とうとう自分の想像力の生み出したものに怯えてしまう、というくだりがありますね。想像力は個人差が大きく、養い親のマリラは大変現実的なタチなので、アンが将来その想像力で苦しむことがありはしないかと、本気で心配します。実際には、アンはその想像力で豊かな人生を築いて行くのですが・・・。
日ごろから絵本に親しむピコットの小さなお客様は、現実生活でも想像力豊かです。リュックサック を背負って公園へ「冒険旅行」に出かけたり、薬草図鑑を読んで魔女修行をしたりと、楽しいエピソードをいっぱい聞かせていただきます。
そんな小さい人にとって怖いお話というのは、好きでも嫌いでも、勇気があっても無くても、そりゃあやっぱり怖いはず。だから怖いお話は(それに悲しいお話も)、「道連れ」としての読み手と一緒がいいと思います。
ピコットでは、1人で読めるようになってからも、読み聞かせは続けていただくようお奨めしています。想像力豊かな心にはちょっとハードなお話も,読み手と一緒なら受け入れられるし、親子で心を寄り添わせてお話世界を行き来出来るのは、小さい頃だけの楽しみであるとも思うからです。
ところで、雑談になりますが、ネコも「空想力」らしきものを備えているみたいです。老ネコを病院に連れて行った帰りのこと。後ろの座席に積んであった台車(荷物を積んで運ぶアレです。)に気付いて、じっと見つめていたと思ったら、大慌てで自分のバスケットの奥に張り付きました。恐らく、何かひどく怖いものに見えたのでしょう。恐怖に引きつった顔を気の毒には思っても、慰めようも説明のし様もありませんでした。(^^)
そして別の日。外出から戻ってふと自宅マンションを見上げると、通路の手すりから何か大きなものがぶらーんと下がって異様です。夕暮れの薄闇のなかに、確かに人の形が見て取れます。うそ!なにあれ?え?と心取り乱し、「第一発見者なんてヤダ。見なかったことにしよう。」とは思ったものの、それでも勇気を振り絞って観察してみれば、修理屋さんなどが着る作業着の「つなぎ」が、両手を広げた形で手すりに掛けてあったのでした。想像力ありすぎ・・・。
