メディアジャパン学園ブログ

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2008/05/25

こわおもしろい・・・怖面白い!

 赤ちゃん絵本を抜け出した子どもたちが、その後たいていハマる三大テーマは、「のりもの」「うんち・おしっこ」それに、「おばけ」。じゃあ怖いお話はどの子も好きかというと、これには個人差もありますが、一緒に読んで怖さを分け合う楽しさは格別です。運命共同体的連帯感が生まれます。まあ、時には、怖さが盛り上がりすぎてしまう、気の毒なケースも無いではありませんが。

 さて、今日ピコット店主のいけにえ(?)になったのは、年中さんの男の子でした。幼年童話はじめてのキャンプ。小さい子は手が掛かるからという、大きい子たちの反対を押し切ってキャンプに連れて行ってもらった女の子のお話です。ページをめくりながら粗筋をお話しすると、なほちゃんの奮闘ぶりに、彼はくぎ付け。日が暮れてキャンプ場に夜が訪れ、ろうそくを囲んでの怖いお話の時間や、一人でトイレに起きるあたりでは、息を呑んで挿絵を見つめてた彼でしたが、案の定、「この本にする?」と聞かれて、「いらない!」と、きっぱり。あまりに自分と重なるのでしょう・・・と笑いながら、お母さんがご自分用という名目で購入してくださいました。

 イギリスのこわい昔話ティ-ニイタイニイなどは、ちょっと気を入れて読んであげたせいで、「来るたび手に取るけれど決して買わない」ことになってしまった子も何人かいます。お化けが骨を取り返しに来るくだりが、真に迫って恐ろしいく、面白いけれど、家でこんなことが起こったら敵わないという事らしいです。

 もっと気の毒だったのは、おおさむこさむの、ななちゃん。“ピコットさんと絵本を読む”のを楽しみに来てくれている彼女なのに、この日は、かわいい雪だるまがページを繰るたび大きくなって、おそろしい「ゆきぼうず」になったのに大泣き。しばらくの間、彼女の来店時にはこの絵本を隠したものでした。読み手のわたし自身を隠さなくて良かったのは、幸いです。(^^)/ 

読んでいる時、怖さを上手く薄められる大人に比べ、子どもは「こんなの、うそっこだよ・・・」という安全な岸辺に逃げるのが、まだ下手なんだなあ・・・と思わされます。でありながら怖いお話に惹かれるのは、きっと安全な両親の元を飛び立つ時の準備を、無意識のうちにしているのでしょうね。心身が疲れている時にはおすすめできませんが、こわーいお話、ぜひ一緒にお楽しみください。

 

☆ はじめてのキャンプ 林明子(福音館)

☆ ティーニイタイニイ ベネット/パオラ/ゆあさふみえ(偕成社)

☆ おおさむこさむ こいで やすこ(福音館)

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