中国人は中国語が上手いか?
もうずいぶん前、学生のときのこと。
アメリカのユースホステルで出会った
不思議なおじいさんに、こんなことを教えてもらいました。
「外国語を上手に話すたったひとつの秘訣はね、
大きな声で話すことだよ。」
それから、社会人になたばかりのころ。
仕事で出会ったとある社長さんは、
関西なまりの英語をしゃべっていました。
でも、その人のコミュニケーション力がすばらしい。
中国にいる今も、発音や文法などカッコばかりが気になって
中国語を話す声が小さくなってしまうことがしばしばです。
そのたびに、あの不思議なおじいさんの言葉や
関西人社長さんの姿を思い出します。
たいせつなのは、コミュニケーションとして成立すること。
* * *
広大な国土と56の民族から成る中国。
ひとくちに中国人 ―中国語ネイティブとしての― といっても、
みなさん実に多種多様なお国訛りの中国語を話しています。
初対面の人と話したとき、私のヘンテコな中国語を聞いて、
相手は私に質問しました。
「あなた、どこの少数民族?」
そう、中国では、<文法が妙で発音が下手=ガイコクジン>
とは限らないわけです。(というか、私の風貌があまりにも
中国人民すぎた?という話も。)
大げさに言えば、
「普通話(プゥトンフゥァ)」と呼ばれる標準の中国語を
完璧に話す中国人のほうが少ないくらいです。
そんなわけで、今日も心の中で思うわけであります:
文法が変でも、発音がヘタでもいいや。
みんなそれぞれの中国語をしゃべっていて、それがステキ。
それに、ヘンテコな発音のガイコクジンだって、けっこういいじゃん。
それより、ちゃんと中身のある話ができるようになりたいな。
と。

↑広東省美術館にて。
中国人アーティストの作品。
「我們什麼都会、只是不会講好普通話。」
ウォメン シェンマ ドウホイ、ズィスィ ブゥホイ ジャンハオ プゥトンフゥァ。
僕たちは何だって出来る、ただ普通語が喋れないだけなんだ。
