2006/11/15
中国人なら誰でも知っているコトバ、でも日本には無い?「上火」
中国の雑誌にこんなことが書いてあって、思わず笑ってしまいました:
“映画の字幕で、中国語では一文字で終わるセリフが、日本語の字幕では驚くべきことに2行に渡って書かれていた。日本語の長々とした言語性を理解したい方は、源氏物語や大江健三郎を読むべし。”
日本語で2行のセリフが中国語で一文字・・・ちょっと大げさですが、まぁ確かに有り得るハナシです。
* * *
中国人はよく、「ああ、上火(サンフゥォ)だ。」といいます。
「上火(サンフゥォ)」という概念、中国人は老若男女みなさん当たり前の常識として理解し、会話にも良く登場するコトバ。
しかし、日本人の私は、中国に来たばかりの頃いまひとつピンとこなかったわけです。
意味がわかった今でも、いざ日本語に訳すとダラダラダラダラァーと長くなってしまいます。
「上火」とは即ち:
<中医学の概念で、体内の陰と陽のバランスが不均衡になり、結果として口内炎、吹き出物、目の充血、イライラ、怒りっぽい、快眠できない、熱っぽい、歯痛などの症状が現れる。特定の病気ではないが、とにかく調子悪いわー・・・、という状態。>
そんな中国で誰でも知っている「王老吉(ワンラオジィ)」という飲み物がありまして。
そのキャッチフレーズも、中国では非常に有名です:
「怕上火、王老吉!(パァ サンフゥォ、ワンラオジィ!)」
<上火がイヤなら王老吉!>ということで、「上火」が何なのかよーく分かっている中国人のハートをがっちりゲット。
薬草の香りがするドリンクで、中国的ハーブティーとでもいいましょうか。
かーなりお砂糖たっぷり入ってますね、という感じはしますが、イヤな味ではないです。
* * *
実際のところ、日本語は他の言語と比べて長くなってしまう性質があるのかもしれません。
中国語ゼロレベルクラスにいたころの話ですが、
韓国人クラスメイトが電子辞書を持って私のところへやってきました:
「この言葉、中国語で何て言ったらいいかなあ?」
彼女の電子辞書は中国語のみならず韓・日辞書まで搭載されているスグレモノなので、
私にその単語の日本語訳画面を見せて、中国語で何と言えばよいか一緒に考えよう、と。
で、私はどれどれー、と彼女の辞書をのぞくと、
そこにはハングル文字の短い単語の下に日本語で<しきりにほじくる様>
と書いてあるではありませんか。
(しきりにほじくる様・・・って・・・)例えばこういうこと??
と、人差し指を立てて鼻の横でほじほじするジェスチャーをした私。
彼女は解せない顔をして私の奇怪な行動を見た後、電子辞書を見直し、
「ああ、これは違うページだ、アタシが知りたいのはこっちの単語。」と画面を切り替えました。
その単語が何だったのかもう忘れちゃいましたが、
韓国語には<しきりにほじくる様>を簡潔に表す単語まで存在するのか!
と、非常に印象的な出来事でありました。
* * *
それぞれの国の言葉は、それぞれの文化の上に成り立つ。
とりわけ、特有の文化的バックグラウンドに深く根ざす単語は、外国語のボキャブラリーの中では単純に対応する訳語を見つけられない場合も当然ながら生じるわけで。
しかしながら、どれだけ文化が違っても、どの国の言葉でも、どの時代の言葉でも、
<楽しい、美しい、悲しい・・・>などの単語が必ず存在していることは、
やっぱり人間は国境や時代を超えて根底に共通する感情を持っていることの証なのだなあ、
と、たまにはマジメに考えたりするのです。
“映画の字幕で、中国語では一文字で終わるセリフが、日本語の字幕では驚くべきことに2行に渡って書かれていた。日本語の長々とした言語性を理解したい方は、源氏物語や大江健三郎を読むべし。”
日本語で2行のセリフが中国語で一文字・・・ちょっと大げさですが、まぁ確かに有り得るハナシです。
* * *
中国人はよく、「ああ、上火(サンフゥォ)だ。」といいます。
「上火(サンフゥォ)」という概念、中国人は老若男女みなさん当たり前の常識として理解し、会話にも良く登場するコトバ。
しかし、日本人の私は、中国に来たばかりの頃いまひとつピンとこなかったわけです。
意味がわかった今でも、いざ日本語に訳すとダラダラダラダラァーと長くなってしまいます。
「上火」とは即ち:
<中医学の概念で、体内の陰と陽のバランスが不均衡になり、結果として口内炎、吹き出物、目の充血、イライラ、怒りっぽい、快眠できない、熱っぽい、歯痛などの症状が現れる。特定の病気ではないが、とにかく調子悪いわー・・・、という状態。>
そんな中国で誰でも知っている「王老吉(ワンラオジィ)」という飲み物がありまして。
そのキャッチフレーズも、中国では非常に有名です:
「怕上火、王老吉!(パァ サンフゥォ、ワンラオジィ!)」
<上火がイヤなら王老吉!>ということで、「上火」が何なのかよーく分かっている中国人のハートをがっちりゲット。
薬草の香りがするドリンクで、中国的ハーブティーとでもいいましょうか。
かーなりお砂糖たっぷり入ってますね、という感じはしますが、イヤな味ではないです。
* * *
実際のところ、日本語は他の言語と比べて長くなってしまう性質があるのかもしれません。
中国語ゼロレベルクラスにいたころの話ですが、
韓国人クラスメイトが電子辞書を持って私のところへやってきました:
「この言葉、中国語で何て言ったらいいかなあ?」
彼女の電子辞書は中国語のみならず韓・日辞書まで搭載されているスグレモノなので、
私にその単語の日本語訳画面を見せて、中国語で何と言えばよいか一緒に考えよう、と。
で、私はどれどれー、と彼女の辞書をのぞくと、
そこにはハングル文字の短い単語の下に日本語で<しきりにほじくる様>
と書いてあるではありませんか。
(しきりにほじくる様・・・って・・・)例えばこういうこと??
と、人差し指を立てて鼻の横でほじほじするジェスチャーをした私。
彼女は解せない顔をして私の奇怪な行動を見た後、電子辞書を見直し、
「ああ、これは違うページだ、アタシが知りたいのはこっちの単語。」と画面を切り替えました。
その単語が何だったのかもう忘れちゃいましたが、
韓国語には<しきりにほじくる様>を簡潔に表す単語まで存在するのか!
と、非常に印象的な出来事でありました。
* * *
それぞれの国の言葉は、それぞれの文化の上に成り立つ。
とりわけ、特有の文化的バックグラウンドに深く根ざす単語は、外国語のボキャブラリーの中では単純に対応する訳語を見つけられない場合も当然ながら生じるわけで。
しかしながら、どれだけ文化が違っても、どの国の言葉でも、どの時代の言葉でも、
<楽しい、美しい、悲しい・・・>などの単語が必ず存在していることは、
やっぱり人間は国境や時代を超えて根底に共通する感情を持っていることの証なのだなあ、
と、たまにはマジメに考えたりするのです。
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