六本木の超高級レストラン-1-

CHAIR OF KING, TORONTO
六本木は我が家にとっては、銀座・赤坂と共に、もっとも縁のある街。その六本木防衛庁後に、また新しいビルが出来たそうです。いつも楽しみなのは、やはりレストラン。なんとあのニューヨークのユニオンスクエアーカフェが登場。でもUnion Square Cafe は、New York の Union Square にあるから価値があるのではないでしょうか・・・。
六本木の超高級レストランとは、その昔隆盛を誇った「キャラバンサライ」です。このレストランこそ、日本のレストラン史上、最高級のお店です。このお店を知っている人はかなりの美食歴をお持ちの方々でしょう。
父にとっても大変親しいお店でしたが、例によって高級な所を敬遠する性格から、何回も招待を受けていたのに一向に立ち上がらず、早く行きたくて仕方がなかった私は、本当に忍耐の一字で、その日を待ちました。
このお店のメニューと、母体となる企業のお披露目の時のパンフレットは今でも東京宅に大切にしまってありますが、それは物凄い豪華さでした。
レストランで肝心な味とサービスに関しても、ベストメンバーが揃えられ、全員知り合いだったことから、父が重い腰を上げていよいよお店に行く、と決まった時は、それこそ息子の私よりも、愛弟子とも言えるマネージャーの皆さんの方が飛び上がって喜びました。
ですから、これは前代未聞の経験でしたが、お店に到着するとマネージャー全員が、本当にこれから父を胴上げするかの様な勢いで、熱烈歓迎を通り越した、本当に怖いくらいの出迎えを受けました。こういうのを、下にもおかない、というのでしょうか。
お店の料理は、宮廷を意識したペルシャ料理ということになっていましたが、厨房を仕切るのは、あの天皇の料理番で知られた秋山大先生の息子さんで、天才料理人と言われた方でした。勿論フランス料理の大家です。
私は大好きな荻昌弘氏が案内役を努めたテレビ番組「天皇のフランス料理」を、もうビデオがすり切れる位何度も見返しましたが、あれ程中味の濃い、本場と日本のフランス料理界を見事に表した、素晴らしい番組はありませんでした。番組には、勿論その秋山氏も登場し、宮中の晩餐会を再現しました。
歓迎振りは席に着いてからも変わらず、それこそ黒服(マネージャー) の皆さんが我々のテーブルを直立不動でぐるりと囲み、一種異様な雰囲気でした。
すぐ秋山さんが、その長身の凛々しい姿で挨拶に来て下さいました。偉大なシェフ直々に注文を取ってくださり、大変感激しましたが、父がオーダーした料理とは・・・・・・もう目の前が真っ白になりました・・・。
