ブログのタイトルを変更しました。
ブログのタイトルを変更しました。その理由はブログを書かないかと言われてチャレンジしましたが、なにぶん初めてなもので、どのように書いていいのかわかりませんでした。それと少し忙しい時期と重なったので、タイトルもじっくり考えずにあわてて決めたものですから、最初のタイトルになりました。書いている文章を見ているとなんかきちんと説明せずに読んだら、なにを書いているんだ~と思って、改めて書こうと思いました。すみません!そこでタイトルを新しく変更して書こうと思いました。よろしくお願いします。
さて、タイトルの「TAFF Team‐K 始動!」ですが、Training in Agriculture for Future Farmersという新しくできた教育プログラムの教科の名称です。簡単にいうと「農業の未来に挑戦しませんか?」という意味を込めています。このプログラムは、文部科学省の「目指せスペシャリスト」の指定を受けて3年間限定で認可されました。
このプログラムの原案は草花クラブの研究活動です。桂高校草花クラブは花を作るだけでなく、植物にまつわる問題を研究材料として毎年テーマを決めて取り組んでいるクラブです。その活動は多岐にわたっています。これらの研究活動はクラブの創部からあったわけではありません。活動の中の必然から生まれたものですが、今はクラブの中心活動となっています。
例えば【障害者施設との共同栽培】 この活動は2000年より始まりました。きっかけは、クラブで開発したオリジナルアジサイを種苗会社から販売されたことで、それを見た障害者施設から栽培させてほしいと委託のお願いがあったことからでした。今ではクラブ員達は普通取り組んでいますが、最初はそんな簡単なことではありませんでした。苗の品質を維持するための工夫・施設の方やクラブ員に共同栽培している意識の持たせ方・販売する種苗会社に理解を得ることなど、ものすごく大きな問題を解決する必要がありました。そこで、通常挿木した苗はポットに移植してから委託するのですが、施設の方とクラブ員が一緒に植え替えてから委託栽培をお願いする方法を考えたり(毎年7月に行っています。1年生にとっては障害を持つ人とのファーストコンタクトになります) 栽培していて潅水不足や管理不足を相手の問題だと考えずに品種開発の目的と考えて、新しい品種を作出したり(常緑性アジサイ 桂夢衣【カムイ】・ピクシー桂の織姫等の品種の開発)、週末の専用指導員を派遣したり多くの工夫をおこないました。これは現在もクラブ活動の中心となっています。
【様々な研究活動】
これも障害者施設との共同栽培が根本にはあります。施設と共同栽培を長く取り組んでいますと、だんだん施設の栽培技術が上達してきます。そうするともっと栽培したいと言われるわけです。でも植物の通信販売は沢山売れても1品種1000株程度です。ですから委託栽培するにも数量が限られてきます。そんなとき全国のホームセンターに苗を下している会社から、販売しないか?という話しがありました。でも通信販売と違って販売量が1品種(現在は11品種あります)1万株とか5万株の単位になります。クラブでどんなに頑張っても(授業の合間に管理して)1万株挿し木をするのが精一杯ですので、無理なんです。生徒も私もなんとか現在の状態を維持しながら、施設からの要望を達成できないかと試行錯誤しました。
そんなとき出会ったのが「プラントハンター」白幡洋三郎 著の本でした。その本の中に「ウォードの箱」という植物輸送器具のことが書かれていました。生徒と話してして「先生!このCaseで植物簡単に増やすことができひんやろか?」という一言が、桂高校オリジナルの超節水育苗容器Katsura Nursery Case【KNC】の開発につながりました。このKNCでアジサイを挿し木すると最初の水だけで45日間一度も潅水せずに根が発根した植え替え直前の苗ができます。この容器の開発には2年かかりました。これで、問題は解決と考えましたが、そう簡単ではありませんでした。1年のうちアジサイの挿し木苗を作るのに必要な期間は5月・6月の2か月だけです。このCaseを施設に並べて作ってもらっても残りの10ヵ月は、邪魔な容器になってしまいます。ですからクラブはこのCaseを使った他の植物の利用方法を考える必要がありました。そこで様々な研究がスタートしました。
現在までにKNCを利用して取り組んできた研究は
①水稲苗の無浸種発芽による短期育成技術(育苗時に必要な水を93%節水でき、育苗期間を10間短縮す
る技術)
②水稲苗の無覆土発芽技術(水稲の種に被せる土壌を無くすことで、7kgの水稲マット苗を3.5kgに軽量化
する技術)
③芝の無覆土発芽技術(芝を葦と竹でできた成分解マットにマット苗に覆土せずに張りつける技術の開発)
④日本芝(ノシバ)の種子による短期育成技術(発芽が困難な日本芝種子を発芽率80%まで引き上げ、無覆
土マット化し、1年近くかかる芝生産を3ヵ月で作る技術)
⑤④の技術を利用した土壌を使わない屋上緑化技術の開発(桂高校の屋上100㎡に昨年設置して実験し
ています。)
⑥九条ネギのマット化及び経営改善技術の開発(九条ネギをマット化し、1年に数回しか使用しない田植え機
で植える技術を開発することで農家の経営改善する工夫を行っている。)
等々多くの研究を行っています。でもこれは1年間とか短期間で、できる研究ではありません。しかし高校生達(クラブ員)は3年間しか在学しません。ですから先輩から後輩へ順次引き継ぎながら取り組んでいくために、クラブでの研究班は学年・学科をまたいで構成されています。その上3年を終えて卒業していく生徒達にも、取り組んできたことの足跡を残すことも重要です。そこで、目的は遠くに設定していますが、毎年研究の過程を単元化して大会で発表することも行っています。上記の研究はその一環です。
もう一つ言っておかなければならないことがあります。僕自身のことです。僕はアジサイの育種の専門家でも芝の研究者でも水稲の専門家でもありません。草花を教えていますので一通りの知識はありますが、水稲についての研究も2年目ですし、芝についても1年目です。生徒と同じスタートラインから始めています。研究を見てもらってもわかりますが、常識では考えられない研究ばかりです。ほとんど研究に前例がありません。ですから毎日生徒とワクワクしながら一緒に考えて取り組んでいます。
TAFFプログラムは、この取り組みをクラブ員だけでなく、多くの生徒や先生に知ってもらいたいと思って全校的にできるように考えて作ったプログラムになります。現在桂高校では、12人の専門学科先生が生徒にプレゼンテーションを行い、生徒がそれぞれの研究課題を選択して始まっています。
Team‐Kはその一つの研究チームの名称です。
次回はTeam‐Kのメンバーについて書きたいと思います。
※文章を短くわかりやすく書こうとおもいましたが、やはり難しく長くなってしまいました。今後できるだけ、改める
よう努力いたしますのでご容赦ください。
